丸尾 正  第18回(昭和43年3月卒業)

 

 

 私が御前崎市(浜岡町)に住んだのは、池新田高校に通った昭和41年からの3年間だけでした。それでも、私の故郷は浜岡であり、池新田高校がホームグラウンドです。

 今年の1月20日(日)、池高卒業50周年記念の学年同窓会が開かれました。集まった同窓生の中には、卒業後初めて顔を合わせる仲間もいました。しかし、30分も一緒にいると、まるで50年の年月を忘れてしまうほど打ち解けていました。これは、タイムマシーンに乗ったような奇跡であり、ちょっとした感動でありました。「同窓会を毎年やろうよ」と興奮気味に言い出す仲間もいました。

 高校時代・・・・それは、義務教育を終えて、学校で、地域で、最も密度の濃い時間を共に過ごした3年間でした。ここで出逢った仲間たち、学んだこと、経験したこと、すべてが生涯の財産になっているのです。

 私は故郷に高等学校は必須であり、地域と切り離せない社会のインフラ(infrastructure)のひとつであると考えます。かつて、先人たちが力をあわせて創立した学校ですから、この地になくてはなりません。

 創立100周年記念事業は、池新田高校を御前崎市にしっかりと残し、未来へ繫げていくことにほかなりません。

 

 

菊川文化会館 アエル館長