河原﨑 全(かわらさき あきら) 昭和50年度卒業

 

 

 母校の創立100周年、心からお慶び申し上げます。

私は昭和50年度卒業、40数年前のことになります。薄れつつある記憶に残っているのは、3年次のしぶき祭(クラス展)や合唱コンクール、数え切れないほど走った学校西側の農道、情熱を持った新進気鋭の先生方の存在など……。全国高校総体(陸上競技)に同級生が数多く出場したことは誇れるうれしい出来事でした。

 平成2~6年度には職員として在籍しました。現校舎(普通教室棟)建替えの時でした。1学年9クラス。この地域を象徴するような純朴でやさしく人柄のいい生徒たちに恵まれました。就職、進学で実績を上げる一方、部活動では野球部、女子バレーボール部、柔道部、剣道部、吹奏楽部などが盛んでした。サッカー部やバドミントン部が誕生したのも当時です。私は駅伝指導に熱中させていただきました。

 池高は一世紀の間、その時代の要請に応じた学校づくりがなされる中で、常に地域に親しまれ、地域とともに歩んできたと思います。地元にとっては当然の存在になっています。しかしながら、在校生や先生方が素晴らしい活動に取り組んでいるにもかかわらず、昨今は社会情勢の変化、個人の意識・価値観の多様化の中で、池高に進むのが当たり前でなくなってきています。池高の現在の使命は何なのか、改めて問い直す時期でしょう。新たな変化が求められています。築かれた歴史と伝統のもとでの、さらなる飛躍を御期待申し上げます。